臭いの正体

家と会社の間に京都御苑がある。朝の出勤途中や夜の帰宅時に御苑の中や脇の道を歩くのだが、1ヶ月くらい前から変な臭いのする所があることに気が付いた。丁度、金木犀の香りが落ち着いた頃からだ。

最初はうんこ臭いなと感じ、どこかに犬の糞でも落ちてるのかなと思ったが、毎日のようにその臭いがする。しかも臭いがする場所が日によって違う。いつも臭いところもあるし、時々臭いところもある。自分の靴の裏に糞でもついていて時々かぐわしい香りを発するのかとも思ったが、それも違うようだった。一旦は気にしないようにしていたのだが、もう1ヶ月以上も続いていて、原因が何なのか気になって気になって仕方ない。

僕が次に疑ったのは銀杏の木だ。夏の頃はこんな臭いがしなかったし季節が関係あるのだろうと思った。秋に異臭を発する植物と言えば銀杏の実。最初はこれだと思っていたけれど、まだ銀杏の葉も青いままで実もなってないし、銀杏の木に近づいても特に臭いはしなかった。街中では臭いがしないから、植物が原因なのは間違いないと思うのだけど。

臭いの正体は、未だにわかっていない。人に聞いてみるにも臭いを口頭で説明するのは難しく、途方に暮れている。