ばあちゃんの家具

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うちに古いミシン台がある。僕が高校生の頃から、机として使ってきたミシン台だ。僕はこれをずっと、ばあちゃんが使っていたミシン台だと思っていた。

一昨日、このミシン台の天板を張り替えてもらった。会社の近くにある家具屋さんにお願いして、クルミの無垢材で天板を作ってもらった。最近探偵ナイトスクープでタンスの隠し扉を探された方に、天板の取り付けまでやってもらった。

だけどこれは、ばあちゃんの家具じゃないことがわかった。僕が小学生の頃、母がゴミ捨て場で見つけて、塗装をやり直したものだった。それを僕が欲しい欲しいと言って、もらったものだった。いつの間にか記憶を改ざんしてた。

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このロッキングチェアは、ばあちゃんの家具である。いつか、ロッキングチェアが欲しいと思い続けている。縁側とロッキングチェアに、憧れ続けている。

このばあちゃん家にある縁側のロッキングチェアが大好きで、帰省する度にこの椅子に揺られていたからだと思う。縁側とロッキングチェアはレイドバックしたバケーションをレップしている。終わらない夏休みの象徴である。