太った家

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十和田市現代美術館はかなり面白かった。最初はSANAAの片方の人が作ったらしいからどれ建物でも見てみるかくらいの舐めた態度で行ったのだけど謝りたい。

美術館というと難解な芸術作品が飾ってあるとか難しいイメージあるけど、ここの作品は体験して楽しめるのとか、わかりやすいのとかが多くて、僕でも充分に楽しめた。例えば巨大なおばさんがいるとか。「ワォすごくでかいおばさんだ!」っていうのは特に何の知識がなくても感じることができるし、巨大なおばさんという可笑しさもある。穴があって覗くと異世界があるとか、未来っぽい部屋があるとか、そういうのも分かりやすい。

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僕が一番気に入ったのは、太った家だ。家が太ってるっていうの、想像してみても面白いけど、それが実寸でそこにあるとただのジョーク的な可笑しさにどこか説得力みたいなものも加わって、なるほどアートと思った。

それで家の中に入ると、そこにはテレビモニタが1枚かけてあって、そこに延々この太った家がしゃべり続けてる映像が流れてた。太った家はアートについてご託をならべ続けるんだけどそれが面白くって、太ってることがアートとか言い出して可笑しかった。太った家がアートの場合、家自体はアートではないから、それなら太っているということがアートになって、それじゃ太ってるってことはアートなんじゃないか、という理屈らしい。

それを見てからこっち、ご飯を食べ過ぎたりお酒を飲み過ぎたりしてお腹が出ると、これはアートだとうそぶくことにしている。